筋トレ中、まだ余力があるのに追い込めていないと感じることは無いだろうか?
もしかしたら握力が先に尽きて、REP数が限界を迎えているのかもしれない。
(REP数とは、例えばダンベルを上げて下ろすまでの動作を1REPとカウント)
そんな時に役立つのが、握力をサポートして狙った部位を限界まで追い込む
手助けをしてくれるのがパワーグリップだ。
という事で、今回はパワーグリップで懸垂の回数が増えるのか?の検証と
効果や使い方について解説していく。
使い方

パワーグリップには巻き方によって2種類の使い方ができる。
1つ目は写真のように巻いて、プル系と言って引っ張る時に握力のサポートをする使い方。
もう一つは逆に巻いて、プッシュ系の動作をするときに手の表面を保護するような使い方。
この巻き方を勘違いしている人は意外と多い。
プル系でパワーグリップが有効なシーンは
- 懸垂
- ラットプル
- ワンハンドローイング
- デッドリフト
- ベントオーバーロウ
等、背中を鍛えるトレーニングをする場合が多い。他には
- サイドレイズ(肩)
- ブルガリアンスクワット(足)
こちらも握力が先に尽きてしまう人にはパワーグリップが使える。
そしてプッシュ系だが、これは手の表面を保護するのに使えるが、
どちらかというと手首に負担がいきやすい。
という事でプッシュ系(ベンチプレス等)を行う場合はパワーグリップより
リストストラップを使ったほうが怪我防止になるのでオススメだ。
プッシュ巻きは知識として頭の片隅に置いておく程度でいい。
効果について
上記で色々な種目を書いたが、
私が実際にパワーグリップを使っているのは
・ワンハンドローイング
・懸垂
の2種目である。


では効果はどうなの?パワーグリップ有りだとやっぱり回数伸びるの?という話だが
実際に私がパワーグリップ有りと無しの場合を表にしたものが下記になる。
パワーグリップ無 | パワーグリップ有 | |
懸垂 | 15回 | 17回 |
ワンハンドローイング 41kg | 右 10回 左 6回 | 右 12回 左 10回 |
懸垂は少し回数が増えた程度になったが、
左の握力が弱いのでワンハンドローイングの左手では大きな差が出ている。
懸垂は握力より背中が先に疲れているが、ローイングでは握力が死にやすいので効果が大きい。
またトレーニングというのは一種類で終わるものではない。
何種類もこなして色んな角度から狙った部位を責めるのだが、
握力に余裕を持たせる事で最後の種目まで追い込めるのが一番のメリットだ。
まとめ
- パワーグリップはプル系の種目に有効
- 懸垂の回数は多少増える
- ワンハンドローイングの回数はガッツリ増える
- 握力に余裕を持たせて最後まで狙った部位を追い込めるのが一番のメリット
トレーニングギアには2種類あって、怪我を防止するためのものと
より負荷を高めるためのものがある。言うなれば守りのギアと、攻めのギアだ。
守りのギア(腰ベルト、リストストラップ、膝サポーター等)は積極的に使っていい。
トレーニングをする上で一番大事なのは怪我をしないことだ。
逆に、パワーグリップは攻めのギアなので、言ってしまえば無くても何とかなる。
だからあまり頼り過ぎずに己の力のみで限界を目指すというのも悪くない。
むしろ頼りすぎているとそれが無いとトレーニングが出来ない体になってしまう。
あるから必ず使うという訳ではなく、使うという選択肢がある事が大事なのだ。
トレーニングの質を高める為に、要所要所で活用していこう。
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