新型ノア 最上級グレードは買いなのか? メリット・デメリットを解説

新型ノアには大きく分けてX、G、Z、S-G、S-Zといった5種類のグレードが存在する。

その中での最上位がS-Zであり、最も人気のグレードだ。

しかしハイブリッドのS-Z(2WD)は367万で、
最下位のX(ハイブリッド 2WD)の305万と比較すると
その価格差は62万となり、かなり大きいものとなってしまう。

S-Zが気になっているけれど、値段に見合った価値があるのだろうか?

そんな疑問に答えるべく、今回はハイブリッドS-Zを1年近く乗った経験から
S-Zの特徴や使い勝手について詳しく解説していくので
車選びの参考にしてみてほしい。

S-Zの外観・装備について

フロントグリル (S-Z、S-G)

エアログレードを意味したSを冠するS-ZとS-Gの2タイプが
写真のようなフロントグリルになっている。

X、G、Zグレード

ノーマルグレードはフロントの造形がかなり控えめで大人しい印象なのに対し
エアログレードは大型のメッキパーツがフロント全面を
加飾しており、迫力のある顔つとなっている。

基本的なデザインはモデルチェンジ前(80系)と同じだが、
メッキ周辺の黒い樹脂の面積が広くなった事により、
フロントマスクの押し出し感が80系より強くなった。

80系ノア

モデルチェンジ前(80系)はノア・ヴォクシーの販売比率が4:6だったが、
現行モデルは(90系)は5:5に近づいており、ノアの販売比率が上がったのは
このフロントマスクのデザインによる影響だと勝手に思っている。

 
前モデルよりカッコよくなったね!

テールランプ(S-Z、Z)

テールランプはバックドアの赤丸部分も点灯する。
というよりはS-Z、Z以外は点灯しないといった方がしっくりくるかもしれない。
デザインは同じなので、ここまで来ると間違い探しレベル。

エアロ専用リアバンパー(S-Z、S-G)

下部の反射板が大きくなっており、後ろからの視認性が多少良くなっている。
フロントグリルほど見た目に大きな変化をもたらしている訳ではないので
エアログレードのオマケ。光らない。
テールランプと連動して光らせるカスタムパーツは1万程で売っている。

X、G、Zグレード

シート 合成皮革+上級ファブリック(S-Z、Z)

シートの中心部分がファブリック(布)になっており、外側は合成皮革となっている。

合皮部分は汚れてもサッと拭けば綺麗になるので掃除は簡単だが、
ファブリック部分は水や油汚れが染み込んでしまうので、
外遊びが多い人はシートカバーをかけたほうが良いだろう。

前車であるCX-5はシートがオールレザーで高級感はあったが、
冬は冷たいので良いことばかりではなかった。

そう思うと合皮+ファブリックは座り心地と防汚のバランスが取れているのかもしれない。

Zより下のグレード(G、X)では革の部分が無くファブリックのみ。

オールレザー仕様はないの?
ありません。純正オプションのレザーシートカバー(¥115,000)を買いましょう

キャプテンシート(オプション S-Z、Zのみ選択可)

オプションの快適利便パッケージを選択すると
キャプテンシート(シートヒーター、アームレスト)となり、
その中でもS-ZとZのみオットマン(足置き)が付属。

シート下のレバーを引き上げるとバネの力でゆっくり持ち上がってくる(電動ではない)。
長距離移動の際は足に血流が溜まりやすいのだが、オットマンを使用することで
心臓への負担が軽減され、足もむくみにくくなる。

実際使ってみるとかなり快適で、シートを倒せば仮眠くらいは出来るようになる

オットマンは基本的に高級車にしか搭載されておらず、
これが欲しいが為にZグレードと快適利便を選んだ所はあるが
その分の価値はあったと思う。

パワーバックドア(挟み込み防止機能・停止位置メモリー機能・パワーバックドアスイッチ

S-ZとZのみ快適利便パッケージに付随。
通常は真後ろに周って手でドアを開けなければならないので
後ろにすぐ壁がある場合は人が挟まってしまってバックドアが使い物にならないが、
サイドに開閉ボタンがあるお陰でそんなシーンでも少し開けて荷物の出し入れを行う事が可能。

そうでなくても荷物の出し入れを考えればサイドに
バックドアの操作ボタンがあるというのは非常に理にかなっていて、狭い駐車場で大活躍

最初は慣れなかったが今となっては欠かせない存在となってしまった。

17インチホイール(S-Z 2WD)

S-Z(2WD)のホイールサイズは17インチで、それ以外のグレードでは
16インチのホイールが採用されている。(タイヤ外径は同じ)

S-Zのホイールは黒い塗装が施されており、シルバー単色のものと比べて
デザイン性も高く、ホイールサイズが大きいので迫力がある。

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プロジェクター式LEDヘッドライト(オプション S-Z、Zのみ選択可)

通常はリフレクター式のヘッドライトだが、
オプションを付けることでプロジェクター式に変える事が出来る。

光軸を独立で制御することで無駄なく前方を照らすことが出来るが、
ハイローの自動切替はノーマル仕様でも可能なので
通常のヘッドライトの性能が決して低い訳では無い。

プロジェクター式はヘッドライトが球状になっており、
より「眼」を強調したようなデザインとなっている。

どちらかと言えば見た目の違いで選ぶ人が多いかもしれない。

付けてよかった?
かっこいいけど、無くても良かったと思ってます

ヘッドライトについて詳しく書いた記事は下記

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S-Zのメリット・デメリット

メリット1 最初からある程度のオプションが付いている

両側電動スライドドアや左右独立フロントオートエアコン、
リアオートエアコン等がS-Z、Zでは標準装備。

下位グレードでもオプション扱いで付けれない事は無いのだけれど、
そうこうしていると結局S-Zに近い値段になってしまう事も考えられる。

メリット2 内外装の質感が高い

Zグレードは所々にシルバー加飾

乗ってしまえば慣れるレベルなのだろうが、内外装の質感も
上記で紹介した所以外で、カタログを見れば細かい所で差別化が図られている。

メリット3 リセールが良い

リセールの観点で見ても、S-Zは下位グレードより高い傾向があるので、
数年内に売ることを想定しているのであればS-Zを選ぶのが良いだろう。
ちなみにハイブリッドよりガソリンモデルの方がリセールは高い

デメリット1 8人乗仕様が無い

この形、出来ません

S-ZおよびZグレードには8人乗り仕様が存在しない
個人的に8人乗りのメリットは2,3列目のシートを倒せば
ベッドのように使える点にあると思っていて、これが7人乗りだと
2列目の左右にウォークスルーの段差が存在するため、
車中泊で使う場合はここを何とか埋める必要がある。

それでも寝てやった
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デメリット2 高い

デメリットはやはり価格で、最下位のXと比べれば62万も高くなってしまう事だろう。
車をどう使いたいのかよく考えて「これだけは譲れない」というオプションから埋めていこう。

車の外観に拘りが無いならエアログレード(S)である必要は無いし、
内装も高級感が欲しい訳ではないならZじゃなくていい。

俺の中ではGグレードのディスプレイオーディオPlus付きが最低限の人権ラインなので、
そこさえクリアしておけば最新の車としての尊厳は保たれるはずだ。

選んで良かったオプション装備

ディスプレイオーディオPlus ¥190,300

新型ノアで装着率が最も高いであろうオプション。
高精細の大型モニターはナビも見やすく、FireTVも快適に視聴できる。
値段はそこそこしてしまうが、リセールも考慮すると付けない理由がない。

14インチ後席モニター ¥156,200

基本的には使わないが、子供が移動や待機時間に飽きてしまわないように選択。
FireTVを使ってプライムビデオの子供向け番組を流しておけばたいてい静かになるので
大人のストレスが低減され、結果として快適なドライブに繋がる。

稀に自分が後席に座って映画鑑賞みたいな使い方をする時がある。
(2列目がキャプテンシートだと最高)

なお、14インチモニターは提供元の経営破綻により2023年9月販売終了となり、
現在の後席モニターは13.2インチが採用されている。

快適利便パッケージHigh ¥148,500

パワーバックドアとキャプテンシートが便利なので、
家族でドライブする機会が多いなら選ぶ価値は高い。
よって荷運びの車として使うなら不要。

その他細かい機能がパッケージに含まれているが、大きな特徴は上記の2つ。
快適利便パッケージについて詳しく書いた記事は下記

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ユニバーサルステップ ¥33,000

2歳児でも自分で車内に乗り降り出来るようになる便利オプション。
乗り降りの度に抱っこする必要が無いので腰への負担が軽減。

複数パーツから構成されている為、Jeepやランドクルーザーなどのステップと比べると強度は劣る。
砂も噛み込みやすいのでたまに掃除してた方がいいだろう。

使わなくなった時は販売店に頼めば出なくすることも可能だ。

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助手席背面シートバックテーブル ¥13,200

これは要る

8人乗りだと標準で付いてくるが、7人乗りだとなぜかオプション扱い。
2列目シートの中間にサイドテーブルがあるけれど、これを出すと
ウォークスルー出来なくなるから微妙に使いづらい時がある。

その点これは邪魔になりにくいし、オプション用のテーブルにはグリップも付いていて
セカンドシートから立ち上がる時に便利。値段も高くないのでとりあえず入れておくべき。

逆に無くても良かったと思ったオプションは下記

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購入を検討している人へ(アドバイス)

ノアを購入する人は4パターンに分かれると思っていて、
買った後に車をどう使うのかを自分の中でよく考えて
オプションを選べばいいと思う。

俺は末永く乗るつもりで、また家族と楽しくドライブをする為に買ったので
快適なドライブに繋がるオプションをすべて入れた。
今になって思えばもう少し削ってもいいものもあったが、
概ね正しい選択だったと思っている。

また数年内に売って乗り換えるつもりで買うのであれば
リセールの高いグレードを選んで余計なオプションは付けないのが正解。
具体的にはS-Zのガソリンモデルでオプションはボディカラーをホワイトパールにして、
ディスプレイオーディオPlusと快適利便パッケージを付けて終わり。

とにかく安く済ませたいのであれば、
GグレードにディスプレイオーディオPlusを付けておしまい。
新型ノアの最低限の人権ラインはここ。

XグレードはディスプレイオーディオPlusが選択不可

仕事で使う、洗車するつもりもない。中が汚れても構わない。
足りない部分はDIYで何とかする。
そんな人は最下位のXグレードに何も付けずに注文すればいいだろう。
ナビが無いので納車後はオートバックスに行って安いナビを付けてもらおう。

Xでもトヨタセーフティセンスは付いてくるので、
安全に関する機能は最新の車なりの性能を持っていると思ってもらって良い。

S-Z ハイブリッドの実燃費

納車してからガソリンを入れる度に給油量と走行距離を記録して、実燃費を記録していた。
そして通算9度の給油の結果、燃費は下記のようになった

給油月走行距離(km)給油量(L)実燃費(L/km)
6月696.540.8417.1
7月48537.712.9
8月664.639.0217.0
9月543.938.2514.2
10月561.429.1519.3
11月65437.6717.4
12月601.738.8615.5
1月544.741.0413.3
2月615.342.3514.5
累計5367.1344.8815.6

累計平均燃費 15.6km/L

 
カタログ燃費(23.4km/L)と差がありすぎて草

夏にアイドリング状態でエアコンを付けっぱなしで実験してみたら
見事にガソリンを消費しまくったので、非走行中の冷房はNGだという事が判明。

また冬は暖房を使うと燃費が悪くなると聞いたので、寒い中
できるだけ暖房を使わず耐えて過ごしたが、それでも燃費は悪かった。
これはハイブリッド走行の要であるリチウムイオンバッテリーが
温度が低いと性能が低下する
ので、それによるものと思われる。
つまり冬は問答無用で燃費悪い。テスラも冬は電費がかなり悪いらしい。

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一般的に、ハイブリッド車は冬に燃費が悪くなると言われている。理由は暖房を稼働させた時にエンジンを温める暖機運転の頻度が高くなるからで、それを知っていたので新型ノアでは暖房を極力使わず冬を過ごした。 ということで、エコ運転を意[…]

まとめ

S-Zは買い

当初考えていた金額よりは高い買い物になってしまったが、
結果として最上位グレードを選んで良かったと思っている。
デメリットも色々と正直に書いたが、総合的に見れば完成度の高い車だ。

少し個人的な話になるが、我が家には幼稚園に通う子供が二人いて
休日は必ず家族でドライブに出かけている。
その際、父母を乗せる事もあるので妻を含めると搭乗人数は6人だ。

乗る人は全て大切な人なので、出来るだけいい空間で楽しく過ごしてもらいたい。
そんな思いでオプションを選んだので、胸を張って「休日に遊びに行こう!」と誘うことが出来るし、
「楽しかった、また誘って欲しい」と言ってもらえるのは心から嬉しい。

という事で、家族を乗せて運転する機会が多い人には
是非とも上位グレードを選んでもらいたい。

当ブログでは新型ノア・ヴォクシーに関する正直レビューを多数公開中。
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